臨海公園
軍事施設当時の門中がそのまま残る |
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臨海公園一帯は、フランスの協力により1865年(慶応元年)9月27日(新暦11/15)の鍬入式によって横須賀製鉄所が置かれ、その後9年間でドック2箇所、造船所三箇所が造られました(現在は米海軍基地内に存在)が、明治に入り日本帝国海軍施設に利用されました。戦後、その一部(海軍軍需部跡)が解放され、公園として整備されました。なお、横須賀製鉄所で使用されていたスチームハンマーは今でも横須賀市博物館の庭園に置かれています。
今でも軍事施設としての名残が、海上自衛隊横須賀地方総監部やアメリカ海軍横須賀基地、猿島等に見られます。
公園からも、海上自衛隊横須賀地方総監部やアメリカ海軍横須賀基地の一部が一望でき、巡洋艦や潜水艦が景色の一部を形作っています。設備的には何もない、ただ海沿いに長細い公園ですが、この景色は普通の公園では得られないでしょう。
クリスマスから年末にかけて、これらの艦船は電飾が施され夜景が楽しめます。98年の年越しには、八景島の花火が見えました。

年越しと共に打ち上げられる八景島の花火が箱崎町(現在は米軍倉庫)
の山越に見えました。
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この公園には、海軍関係の碑のほか、横須賀製鉄所の設立操業に貢献した小栗上野介忠順とフランス人技師レオン・ウェルニーの胸像や、横須賀港を詩った子規の歌碑があります。
なお、レオン・ウェルニーは、造船所や観音崎灯台の設立も手掛け、日本の近代技術発展の布石を造った外国人です。
左がウェルニー、右が小栗 |
子規歌碑 |
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横須賀や只帆檣の 冬木立 |
現在、ウェルニーにちなみ、フランス式公園に再整備する計画が進んでいます。
97.3末現在では一部工事中です。99.2.6現在、陸側の歩道に関しては整備された様ですが、公園そのものは3/1程度の出来です。
主な催し
横須賀製鉄所開設記念式展(ヴェルニー・小栗祭)
本市発展の基礎となった横須賀製鉄所の開設者である幕末の勘定奉行小栗上野介とフランス人技師ヴェルニーを追慕します。ヴェルニーがフランス人であることもあり、シャンソンコンサートも行われます。