千明@ウィニペグ

FFH338型ウィニペグ号にようこそ
(本艦のモットー:複数艦の力を持った艦戦)

ウィニペグ市はマニトバ州の州都であり、西部カナダへの入り口です。1943年に初代のウィニペグ号が、その名を付けられたとき、ウィニペグ市では、この事が大きな話題となりました。それは二代目のウィニペグ号についても同様で、造船所で建造終了する前にさえ、大いに興味が持たれたのです。それ以来、ウィニペグ市の市民団体、企業、退役軍人あるいは原住民の団体等が協力して、ウィニペグ号の支援を行っています。

ウィニペグ号は、カナダ軍の新しいクラスの十二隻の護衛艦のうち、九隻目に就役された艦船で、カナダの広範囲にわたる海事問題や世界各地での軍事活動と、二十一世紀になっても対応できるような機能と適応性を持っています。ずらりと並んだセンサーや、武器とインターフェースで接続された複雑な指揮/管制システム、そしてコンピュータ化された機械コントロール室が自慢のこのクラスの艦船は、世界でも最も進歩した多目的の護衛艦です。

ウィニペグ号は全艦がさまざまな危険から守られていますが、それは結合された損傷制御/消火システムと、艦全体に配置された数多くの熱/煙探知装置が連結されて、その役目を果たしているからです。また新しい科学技術の進歩に伴い、以前と比べ、住居スペースは非常に大きくなっています。個室(あるいは睡眠場所)はより広く、プライバシーを保ちやすい空間となっており、調理室も大きく、作業がしやすくなっています。食堂と娯楽室は階級によって分かれており、ゆったり食事でき、あるいは休憩できるよう工夫されています。しかしこのような最新技術の装置で武装されていても、ウィニペグ号の最大の力は、航海に従事し、常に準備万端の体制を整えている、本艦の乗組兵の献身とプロ精神であることに変わりはありません。

ウィニペグ号は、1993年3月20日にニュー・ブランズウィック州にあるセント・ジョン造船会社で起工されました。建造に際しては、33,000平方メートルの鋼板と79.5kmのT字型帯鋼、そしてスチフナ[補強材]を用いて、九つの「巨大なモジュール」を作り上げたあと、乾ドッグで組み立てられました。その後は進水させ、残りの作業が進められました。ウィニペグ号の命名式は、セント・ジョン氏で1994年6月25日に行われ、1995年2月17日にブリティッシュ・コロンビア州のエスクィマルトに到着、そこで伝統に則り、カナダ軍の就役式が行われました。

乗組兵225名(全ての階級を含む)
排水量4,750トン
大きさ全長134.1m、全幅船殻16.4m、吃水4.9m
推進力GE LM2500 ガス・タービン二基(主力)
ピールスティックディーゼル一基(巡航用)
搭載航空機シー・キング号ヘリコプター一機
魚雷MK46AS Mod5
大砲57mm口径ボフォーズMK一門
20mm口径ファランクス近距離武器システム一基
50口径機関銃六基
ミサイルハープーン地対地ミサイル八基
シー・スパーロー地対空ミサイル十六基


<以上「ウィニペグ」パンフレットより>
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