千明@プロテクトゥール

AOR509型プロテクトゥール号にようこそ
(本艦のモットー:勇気を持って持ちこたえよ)

プロテクトゥール号は、海上での艦隊への補給のために建造されました。石油製品、弾薬、食料/備品を補給し、ヘリコプターを交換し、整備兵を送り込むのが役目です。プロの良い病院と歯科もあり、艦船の軍医部としての役割も果たしています。一九九0年八月、プロテクトゥール号は、カナダ軍の海軍任務部隊の他の二隻とともに、クエート侵入に対する、多国籍軍出動に参加し、七ヶ月間ペルシャ湾に配置されました。一九九五年八月には二年半にわたる再装備が完了しましたが、これにより、武器と探知機が大幅に改良され、また艦全体のシステムは大がかりなオーバーホールを受けました。この結果一九九五年十月二十七日、再び「実戦で使用可能」の地位を得、誇りを持って、カナダ西海岸艦隊に奉仕しているのです。

プロテクトゥール号はカナダで設計され、建造されましたが、建造の際に、カナダの新しい工学技術である「ユニット造船法」が使用されました。これは、従来のようにキール[船の背骨になる力材]から作り始めるのではなく、ユニット(大きな部品)を溶接するやり方で、このユニットは別々に製造され、造船所に運ばれていくのです。急ぐ場合には、造船は流れ作業で行われ、最小限の費用と時間で何隻もの船を建造できます。

プロテクトゥール号は、15,200トンものさまざまな種類の補給用貨物運搬することができます。個体の貨物は、貨物用エレベーターによって荷下ろし/分配所に移されるよう、船倉に入れられます。乾物、予備部品、雑貨はエレベーターで乾燥品用船倉から運ばれます。大型のエレベーターは、乾燥品用船倉の前部にある弾薬庫から弾薬を取り出すのに使用されます。冷蔵品は荷下ろし/分配所にある四つの冷蔵庫に貯蔵されます。全ての貨物は荷下ろし/分配所から、臨時集積場へとフォークリフトで運ばれます。そして貨物を3,000ポンドの重量ジャックステー[帆桁につけた金属棒]で、他の艦へと移動させます。

液体貨物は、蒸留燃料(F76)、航空機用燃料(JP5あるいはF44)、潤滑油そして淡水などさまざまあり、時により運搬が困難になります。プロテクトゥール号はそのタンクに88,000バーレルのF76と4,120バーレルのF44を入れ、運搬します。これは390万ガロンの液体で、この中には本艦の使用する燃料は含まれていません。プロテクトゥール号は一分60バーレル以上の割合で他の艦船に燃料を送り込むことができますが、これはどの軍港においても可能です。そして六本のホースを一度に用いて、給油することもできます。プロテクトゥール号には海上で、六週間にわたり、六隻の駆逐艦に十分な液体貨物、食料そして弾薬を供給できる能力があります。

排水量25,676トン(基準排水量)
全長171.9m
全幅船殻23.2m
吃水10.5m
射程距離/速度20ノットで4,100マイル
定員265名(士官、水兵、航空機乗務兵)
装備ファランクス近距離武器システム二基
50口径機関銃六基


<以上「プロテクトゥール」パンフレットより>
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