千明@ドルフィン3K

ドルフィン3k潜水調査装置

水深3300mの海底まで潜航できる無人潜水調査船「ドルフィン3K」は、支援母船「なつしま」からの操作によって未知の深海を探ります。
支援母船「なつしま」と「ドルフィン3K」はケーブルでつながれており、母船からリモートコントロールできる6つの回転翼によって前後左右に自ら移動することができます。
リモートコントロールは、海底の「ドルフィン3K」から送られてくるリアルタイム映像を直接見ながら行われますので、有人潜水艇と変わらぬ操作性を保っています。

ドルフィン3Kの活躍

1997年の冬、「ドルフィン3K」は学術調査だけでなく、「ロシア船重油流出事故」の事故調査にも大きな貢献を残しました。

1997年の1月2日のロシア船ナホトカ号の沈没がもたらした「ロシア船重油流出事故」では、事故を起こしたナホトカ号の船尾(重油入)が約1ヵ月の間行方不明となっていましたが、同じく無人潜水調査船「ディープトウ」により沈没位置の確認を受け、「ドルフィン3K」による調査が行われました。

隠岐諸島北東140kmの沖合い、海底2500mに横たわるナホトカ号の船尾を「ドルフィン3K」はその機動力によって、見事に映像に捕えることができました。
そこには、船尾に刻まれた船名とともに不気味に漏れ出る重油の塊が写出され、今回の重油事故の不気味さが明らかになりました。
その他、損壊部分の撮影データなどは事故調査や原因解明のための重要な資料となりました。


Goto ../横須賀の紹介../../千明@横須賀

Internet:chiaki