Subject:Re[4]: 首都圏第三空港に反対してい?

千明様ご返答・ご提案ありがとうございました。
たまたま、ホームページを拝見して、いきなりのMAILに、真摯なご返答をいただき
恐縮しております。

このようなやりとりは、夫々の立場を主張すると並行線を辿ってしまうことは目に
見えながらも、敢えて千明様へMAILを発信してしまいました。
良かったのか悪かったのか・・・・
ただ、ネット上でこのようなやり取りが出来たことは本当に良かったと思っていま
す。
長文になってしまいますが、お邪魔でなければ以下思い付くまま・・
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結局「横須賀市民はどちらを望んでいる人が多いのか?」という、ご提案をいただき
ましたが、民主主義の世の中では、それを問うことが唯一の解決策になるのでしょう
・・・

しかしながら、ご承知の通り、民主主義の<多数決の理論>には危険性を多々孕んで
いることは間違いの無い事実です。

結論がどちらに転んだとしても、意見を持っている人々は最後まで納得しかねるとこ
ろを持つことになるでしょう?

ここで、考えれば考えるほど、困惑してしまうのですが、成熟した社会(民主主義・
資本主義社会)は人々の利権が複雑に交差し、<最大公約数の幸福>=<公共の利益
>となってしまうのは致し方の無いことなのですね!

例えば、今回の<空港>という社会的にはどうしても必要な、しかしながら周辺住民
にとっては嫌悪施設になってしまうような場合を考えてみると・・・

横須賀市民が何を<幸福>に思うのか?
成田市民・羽田周辺の住民はそれぞれ空港という社会的インフラをどう考えて日々の
生活を送っているのか??

空港は自然環境を悪化させるので、もう成田・羽田で十分ではないか?といった論調
は必然的に羽田・成田が過剰な密度の離発着を受け入れることになり、その周辺の住
民を苦しめているのではないか?

またもし仮に羽田や成田は周辺環境を悪化させているので、空港を廃止しようという
決定が許された場合、その社会的インフラの代替機能をどうやって担保するのか?
またその施設で生業を立てている人々をどうやって生活保証するのか?
(このようなことは有り得ないと思いますが・・・)

そこで、横須賀にも首都圏第三空港を建設すればいいではないか・・といった案が発
表されると・・・だからといって何故横須賀の自然が犠牲にならなければならないの
??
といった反論が聞こえてくるのです。

空港とはやはり企業が誘致して出来上がるのではなく、国策に基づきロケーションが
決定され、国民が納得・合意して建設されるのが筋で、ご指摘のような企業との癒着
で空港が建設されるようなことが有ったとすれば、許されないことと思います。そん
なプロセスは世間が許さないでしょう。もっとも、千明様が心配されているのは、裏
でことが運んでしまい、気がついたときには・・・ということですよね。(国民がそ
こまでノーテンキであると考えたくないですが・・・)

大袈裟すぎてしまい恐縮ですが、人類の叡智で地球が救えるか?
今の我々世代に投げかけられた最大のテーマ・命題です。

一方では現実問題として、人口が爆発的に増加し(先進国はこの限りにあらず・・・
)やはり環境保全優先か?持続可能な開発か?という選択肢を突きつけられているわ
けで、もう地球は持たないかもしれない・・・。

でもこの世に生きる人々には食料が必要だし、先進国ではそれなりのエネルギーを使
用しなければ生きていけず、新興国も先進国並みに豊かな生活を目指したい、エネル
ギーをもっと使わせろと言う・・・
どちらの側に立っても相手側のことを、それではだめだと言いきることは困難なので
す。
そうして、望むと望まざるとに係わらず、ある一定の行為を<規制するルール>が必
要になって来ざるを得ないのでしょう。<二酸化炭素の排出規制>などの問題もその
ようなことだと思っていますが、お互いの立場が違ってルールが全く決定できない。

双方にハッピーな解決策が思い付かない限り水掛け論で終始してしまうのでしょうか
?人類の叡智とはそんなものなのでしょうか?
最大多数の幸福=民意といったことで片がつくかどうか、本当に考えさせられる問題
です。